職員室の声

平成29年度始業式(神田)

2017-04-05

 皆さん、おはようございます。新任の先生方をお迎えし、今年度の陣容も整ったところで平成29年度がスタートすることになります。

 

 例年ですと、この時期、校内の桜も満開を迎え、果たして入学式まで花が持ってくれるだろうかとヤキモキしている頃なのですが、今年は例年になく開花が遅れて おり、県内各地の花見のイベントなどにも影響が出ているようです。

 

 その桜の花を詠んだ俳句に「昨日より、今日よりも今、桜かな」という句があり ます。昨日見た桜より、そしてさっき見た桜より、今ここに咲いている桜を大切に受け止めようという気持ちを詠んだ句です。昨日、今日、明日という時間の流れの 中で、自分を見つめることも大切なことですが、その原点としての「今」、この瞬間をどう生きるかが問われているのだと思います。修了式の時の話と重なりますが、 夢を見つけ、夢を具現化することは大切ですが、「今」がなければ夢を実現する未来もあり得ません。「今」という時から顔を背けて課題を明日に延ばすということなく、さらに、「今」というこの瞬間の積み重ねが未来の自分をつくっていくことを忘れずに、貴重な「今」に全力投球をしてもらいたいと思います。それが君たち自身の「夢」を実現していく近道です。

 

「夢から逃げ出すのはいつでもできるけど、夢を追いかけるのは今しかできない」

 

という言葉もあります。これからの日々、君たちが大きな志を抱き、自分の意思と 力で積極的に行動し、学力の面でも、人間的な面でも大きく羽ばたいて成長をして 欲しいと思います。そういう意味でもスタートが肝心だということも肝に銘じてお いてください。

 

 ところで、つい10日ほど前、大相撲の春場所で横綱・稀勢の里が優勝しました が、その優勝は「奇跡の逆転優勝」と呼ばれ、多くの人に感動を与えてくれました。 私も連勝を続けていた稀勢の里のことが気になって、13日目と千秋楽の取り組みの後半だけはテレビで見ていましたが、まるでドラマのような、嘘みたいなハッピーエンドと、稀勢の里の感極まった涙に思わずもらい泣きをする位の感動を覚えました。  

 

 「奇跡の逆転優勝」と言われた所以は、新横綱として12連勝を続けていた13日目の取り組みで横綱・日馬富士に一気に寄り切られて土俵の下に転がった時、左上腕部のあたりを強打し、結局、土俵にも上がれないまま苦痛にゆがんだ顔で仕度部屋に引き上げたということが伏線としてあります。誰もが、あの稀勢の里の様子を見て、14日目から休場するのではないかと思ったわけですが、稀勢の里は14日目も怪我をおして強行出場し、横綱・鶴竜に為す術なく敗れたらしいです。そして、迎えた千秋楽は、勝ち星を一つリードしている大関・照ノ富士との直接対決でしたが、稀勢の里が優勝するためには、照ノ富士に2回勝たなければならないという不利な状況でしたので、怪我をしている稀勢の里に勝ち目はないだろうと多分大方の人が思っている中で、2回とも勝っての優勝でしたから、「奇跡の逆転優勝」と言われたわけです。

 

 その稀勢の里から私たちが学ぶことが2つあると思います。  

 

 ① 最後まで、あきらめず(腐らず)に頑張れば道は開かれるということ。  

 

 ② コツコツ積み重ねた努力は、ある時突然開花するということです。

 

 長々と相撲の話をしてしまいましたが、大相撲の春場所で横綱・稀勢の里が見せたような根性、少々のことでは場所(学校)を休まないとか、普段から地道な努力を続けるとか、そういう根性を君たちにもあらゆる場面で見せて欲しいと思います。

 

 明日は、入学式が行われ、君たちの後輩達が入学してきます。どうか上級生らし く、後輩達へ模範を示すと共に、不安がいっぱいの新入生を温かく迎えて、今年度も全員が楽しく、充実した学校生活を送ってもらいたいと思います。

 

 最後に、最近耳にした言葉で気に入ったものを一つ。国会で麻生太郎財務大臣が山本太郎議員から「生きる上で一番大事なものは空気ですよね。では、生きる上で 2番目に大事な物は?」と聞かれ、麻生大臣が「その手の訳のわからない質問に答えるのは1つ。『生きていく上に大事なことは朝は希望を持って目覚め、昼は懸命に 働き、夜は感謝と共に眠る。』その気持ち」と答弁した言葉です。山本議員の質問に対する答えとしてはどうかなと思いますが、それを抜きにして考えると、本当にい い言葉だなと思ったところです。

 

 我々職員も含めて、君たちにも「朝は希望を持って目覚め、昼は懸命に勉強や部 活動に励み、夜は感謝と共に眠りに就く。」というような生活が送ってもらえたらいいなと思った次第です。終わります。

 

 

(校長代理 神田 芳文)