職員室の声

平成28年度修了式(神田)

2017-03-23

 

 皆さん、おはようございます。大掃除、大変御苦労様でした。

 

 さて、いよいよ本日で平成28年度が終了することになりますが、皆さんにとっ てこの1年はどんな1年だったでしょうか。何か一つでも、これまでにないようなことにチャレンジして、そのことを継続できた1年となったでしょうか。今年度・ 1学期の始業式で私は、今年はどんなことでもいいから高い目標を持ち、「見逃し三振」ではなく、「空振り三振」をするくらいの気持ちでバットを振ってみてください、 何かに果敢にチャレンジしてください、というような話をしたのですが、覚えているでしょうか。とにかくバットを振って何とかボールに当てないことには、ボール は前に飛びませんし、ヒットもホームランも生まれません。つまり、行動しないと、そこからは何も生まれないということです。「ノーチャレンジ。ノーチャンス」とい うことです。そうういうことにならないように、まず最初の一歩を踏み出して欲しいということを言ったつもりですが、どれだけの人が実行できたでしょうか。

 

 少し大げさな言い方になりますが、人生というのは「今」という一瞬の連続です。つまり、「今」という一瞬の「点」が繋がって、「人生」という「線」を作っていく わけです。充実した太い「線」を描こうと思ったら、まず大きい「点」を打たなければなりません。そしてそれは、起きている時間を充実させ、「勉強も部活動も何も かも目一杯やった」と思える一日を過ごすことによって太い「線」になっていくのです。何かは頑張ったが、何かはサボったというのでは、「点」は欠けて、「線」は いびつになります。学校生活というのは人生の通過「点」に過ぎませんが、一度しかない人生、君たちには、是非、太い太い「線」を描いてもらいたいと思います。 今という「点」を太い「点」にする努力が、振り返ると太い「線」を作っているということになりますので、「見逃し三振」ばかりが続いている人は、是非、小さな事 からでも構いませんので何らかの行動を起こして欲しいと思います。

 

 ところで、事務室前の掲示板に今年の卒業生の大学合格実績が掲げられています ので、見た人もいると思いますが、今年の高校3年生も素晴らしい進学実績を上げ てくれました。個別に見ていくと、遅刻や欠席も少なく、最後まで真剣に学校の授 業を受け、先生方に食らいついていった生徒が志望校合格を勝ち取っているような 気がします。一方、力はありながら学校を休みがちで、自分勝手な勉強をしていた 生徒は、あり得ないミスをして失敗しているように思います。やはり、学校にちゃんと来て、授業をしっかり受けるということが、学力をアップさせるための最低限 必要なことだということを君たちも是非、肝に銘じていて欲しいと思います。

 

 それとは別に、大学入試の合否は下駄を履くまで分からないということを改めて 実感させられた年でもありました。どういうことかというと、今年は例年以上に高い目標を掲げて頑張る生徒が多く、期待の持てる生徒も数多くいましたので、我々 職員も非常に楽しみにその結果を待っていたのですが、それが思ったように結果へ結びつかなかった生徒もいたということです。やはり、大学入試に絶対大丈夫とい うことはないということを改めて実感させられたところでした。

 

 ただ、今年、残念ながら、第一志望校にあと一歩届かず合格できなかった人の中には、他の大学へ合格しているにも拘わらず、妥協をすることなく来年も雪辱を期して第一志望校合格を目指して頑張るというような人が増えてきたことは喜ばしいことだと思っています。1回きりの自分の人生。俗に人生80年と言うわけですが、その長い時間に比べれば1年寄り道をすることになっても、自分の信念を貫き通すことは、本人の後々の人生に生きてくると思うからです。ただ、ここで一つ言っておきたいことは、現役時代に頑張れなかった人が浪人したとしてもあまりいい結果は出ないということだけは言えますので、誰でも彼でも浪人すれば何とかなるというものでもないのでその点だけは勘違いをしないようにしてください。

 

 さて、高校2年生の皆さん、次は君たちの出番です。すでに闘いの火ぶたは切って落とされているということを意識した生活を君たちには送ってもらいたいと思い ます。体育祭や部活動が終わってから始めようと考えているようでは遅すぎます。応援団の人は春休み中も練習があって大変だと思いますが、今日は練習があったか らなどという例外をつくらず、そして気を抜かずに早めに気持ちを受験モードに切り替えてください。嫌なことから逃げ回っていても決して解決策にはならないとい うことをしっかり頭に叩き込んで欲しいと思います。

 

 かつては、受験に備え、テレビや携帯電話を遠ざけて勉強をした生徒もいました。 その生徒が言った言葉が今でも忘れられません。それは「勉強するのは辛いけど、後悔するのはもっと辛いから」という言葉です。大学受験は、それくらい人生の一 大事だということです。

 

 高校2年生に比べ、高校1年生や中学生には、残された時間はまだ多いわけです が、それでも受験の時はあっという間にやって来ますので、毎日計画的な学習を継続して基本的なことを身に付けていって欲しいと思います。

 

 なお、学力に関しては、一般的にこんなことを言います。学力は、「質(集中力)×量(時間)」に比例すると。そして、その学力を最大限に引き出すためには、バラ ンスが大事だとも言います。ただし、始めは「量(時間)」をこなすことが大切です。その「量」は必ず「質」に転換していきますので、そのことを信じて、勉強が嫌で 嫌でたまらない人も「努力するための努力」をして欲しいと思います。

 

 今から60年ほど前のアメリカの伝説的な映画俳優ジェームス・ディーンという人がこんなことを言っています。

 

「永遠に生きるかのごとく夢を抱き、今日死ぬかのごとく生きよ」と。

 

 君たちも、是非、この言葉のように大きな夢を持ち、毎日を充実させて生活して欲しいと思います。君たち一人一人が来年度以降に繋がる、有意義な春休みを過ご してくれることを期待すると共に、休み中、事故等に遭うことなく、始業式の日に、一回りたくましくなった皆さんと会えることを楽しみにして、修了式の式辞とします。

 

 

(校長代理 神田 芳文)