職員室の声

3学期始業式(神田)

2017-01-06

 皆さん、明けましておめでとうございます。平成29年がスタートして、今日で6日目となりますが、それぞれ気持ちを新たに新しい年を迎えてくれたのではないかと思います。今年は酉年ですので、ここにいる全員が自分の目標に向かって大きく飛翔(空高く飛ぶ・羽ばたく)できるような年にして欲しいと思います。また、高校3年生には残された受験までの日々を目標達成のために「飛ぶ鳥を落とすような」勢いで最後の最後まで弱音を吐かずに突き進んで欲しいと思います。  

 

 

 さて、年も明けたばかりですが、明日は早速中学校の前期入学試験が行われます。受験を考えている小学6年生にとっては、本校のセンター試験を受ける高校3年生 同様、正月どころではなかったかもしれませんが、今年もまた、大きな夢を持った児童が大勢入学してきて欲しいと願っているところです。学校では新しく入学して くる生徒達のために、毎年「入学のしおり」を作成していますが、今年度も昨年末に新入生用の「入学のしおり」の作成準備に取り掛かりました。作成に当たっては、 昨年度の「入学のしおり」を元におかしな部分がないか、どうかということなどを確認しながら、文章を手直ししたり文言を追加したりという作業をしていくわけですが、年々、その「入学のしおり」の中に先生方が追加する細かい注意事項が増えてゆくような気がしています(例;「学校に不要な物は持ってこない」)。

 

 このことを皆さんはどう思いますか。

 

 

 もちろん、学校というところも時代の流れとともに、その時代、時代に合ったように変えていかなければならない点があることも確かです。しかし、もともと規則 や法律というのは、集団生活を行う上で必要な最低限の決まりであるはずで、「モーゼの十戒」や日本の「聖徳太子の17条の憲法」など、古い時代にはわずかな数で済んでいた決まり事が、長い歴史の中で何度も破られ、より細かな、そして膨大な法律や規則になってきたというのが現状だろうと思います。私が知る範囲の決まり 事で一番少ないのは、中国の漢の時代の高祖が決めた、「法は三章のみ(殺すな、傷つけるな、盗むな)」というものです。その昔、たった三つしか決まり事がなかった ということから考えると、いかにそれ以降「決まり事」が増えていったかが分かると思います。

 

 

 本校には、幸いにして厳密な意味での校則はないわけですが、だからといって、 何でもありということでは集団生活は成り立ちませんので、守らなければならない 一応の目安となるようなルールみたいなものは、やはり必要なわけです。しかし、それは学校が出来た当初は、最低限の決まり事だけで済んでいたはずなのですが、「入学のしおり」そのものに細かい注意事項が増えてきたということは、決まり事を法の網をかいくぐるように破る生徒が増えてきたからだろうと思います。  

 

 

 「千丈の堤も蟻の一穴から(頑丈な長い堤防も蟻の出入りするような小さな一つ の穴から崩れてしまう)」ということわざがあります。学校で例えるなら、一部の心 ない人間が「これ位はいいだろう」と勝手に判断して規則を破ると、それが次第にエスカレートしていき、学校全体の乱れにつながって、最後に学校は崩壊してしまうという意味です。一部の人間のちょっとした違反が、規則を細かくせざるを得ないような状態になっていきますので、これ以上細かい決まり事が増えることがないように、良識的な行動が取れるような生徒になって、楽しく、充実した学校生活を送って欲しいと思います。  

 

 

 最後に、今年も皆さんが健康で、それぞれ新年に掲げた目標を達成できるような飛躍の年となることを願って始業式の式辞とします。

 

 

(校長代理 神田 芳文)