職員室の声

数日前に(田中)

2018-05-15

  数日前に結婚式の招待状が来た。

 

 彼女は第一高校の卒業生である。卒業してから一度も会ったことがない。ただ高校生時代の出来事や顔立ちなど、昨日のことのように覚えている。卒業してから毎年、年賀状をくれるのだが、一向に名字が変わらないので心の中では気になっていた。既に三十路越えをしていたからだ。

 

 とにかく、会いたいという気持ちも強いのだが、飛行機に乗るのか、という恐怖感が襲ってくる。何を隠そう。私は高い所が大嫌いなのだ。船で行こうとも考えたが、時間がかかり過ぎる。どうしたものか。後は死んだつもりで乗るしかないらしい。

 

 待てよ、十一月には研修旅行があるではないか。そこでも飛行機に乗らなくてはならない。ああーなんてこんなに幸福なのか、訳がわかりません。泣きたいくらい嬉しいです。そんな幸福な男です、私は。

(文責;田中)